« 大雪山縦走、その4 | Main | 大雪山縦走、その6 »

August 19, 2009

大雪山縦走、その5

2009年8月10日

双子池幕営指定地(4:45)(5:30)カブト岩(5:45)(6:40)コスマヌプリ(7:00)(10:45)三川台(12:00)(14:40)南沼幕営指定地

双子池2南沼 b双子池2南沼

三川台からトムラウシを結ぶ稜線から朝日が顔をのぞかせた。一日の好天を予想させる青空が、今日も広がっている。

DSCF1544
今日は、南沼幕営指定地までコースタイム9時間のロングルートだ。朝食を採らずに歩き始めることにする。水も途中の三川台で補給することにして、そこまでギ リギリ足りるだけしか持たない。昨日までのチンタラ道中でけっこうな量の食料を消費して、荷も軽くなったし、さあ、今日はスピードアップだ。

DSCF1549(コスマヌプリ山から振り返ると、オプタテシケ山、その手前に1602mのピークが見える。這い松が刈り込まれて、真っ直ぐ「高速道路」が付けられている。朝露でレンズが濡れてしまった。)

背丈を超すほどにまで育った這い松やクマザサがきれいに刈り込まれて、道幅2mほどの真っ直ぐに伸びた歩行用高速道路が付けられている。高低差も余りなく、カブト岩、コスマヌプリ山と快適に進むことができる。

午前11時前には、雪渓が広がる三川台まで達すことができ、この先残っているのは、2時間ほどの行程のみ。高速道路のおかげと荷物が軽くなったおかげで、速度を稼げたのだろう。ここで、大休止を取ることにする。

フライシートを乾かし、「水処理」作業をして、ラーメンを作って食べる。

三川台からは、巨大なカール状地形を眼下にすることができる。空気が澄み、風景の細部まで手に取るように見える。まるでミニチュアのパノラマが足下に広がっているかのようだ。ここは、パノラマ写真を撮らねばなるまい。

pano-三川台三川台付近からのパノラマ写真。

左手にはこれらか目指すトムラウシ山が、右手には昨日、一昨日ピークを踏んだオプタテシケ、美瑛、十勝岳が、はるか彼方に霞んで見えている。その真ん中には、まさに巨大スプーンでえぐり取ったかのようにカールが凹んでいる。点在する雪渓の一つの上を、今、まさに親子三頭のヒグマが悠然と横切ってゆく。

とイイなっと思っただけで実は熊はいなかったのであるが、人にも出くわさない。これだけ、雄大な風景、しかも人を拒否するのでもなく、抱かれてもよさげな優しい風景の中に、自分だけしかいないのが不思議な気がする。

DSCF1565カールの縁の先にはトムラウシが、中央はるか彼方には忠別岳の特徴的な形が見えている。

あくまでも水平に伸びるカールの縁を進み、まだ、雪渓を残した南沼に達する。白から濃紺まで、あらゆるブルーをグラジュエーションで変化させている。立ち去り難いが、幕営指定地は鞍部を超えた先だ。
と、これを超えたとたんキャンプ村を目にしたのには、驚いた。いったいこんなにもたくさんの人が、どこから湧いて出たのだろうか。今日一日、これまでホンの2~3人の人とすれ違っただけだったのに、ここに既に張られているテントだけでも十張りを超え、さらにトムラウシからデイパックを背にした団体さんが続々と下りてくるし、ワンゲルかなにかの隊列も続々と到着してくる。「携帯トイレブース」なんぞという分けの分からん不細工かつ景観汚染物質までおっ建っている。

DSCF1576

混み合うのは、自分も原因物質の一つであり、しゃあないと諦念するが、軒を接するかのように隣に建てられたテントのバカップルのうるさいこと、まるで人間ラジオである。到着してから夜遅くシュラフにはいるまで、否、シュラフに入っても、寝付いてくれるまで一瞬たりとも口を閉じないのには閉口した。

本日の「天気図付け」作業は休業。だって、明日の天気は、空見上げるだけで誰にでも分かるくらいの晴天だし、明後日には下山に掛かるし、もう疲れてるし、電波微弱でラジオ聞き取りにくいし。当然、「ホットケーキ」作業もなし。「水作り」作業だけ済ませて、晩飯だ、晩飯。

DSCF1578
「トマトスープぶっかけ丼トムラウシ風」です。
乾燥野菜(トマト、ピーマン、ニンジン、ブロッコリー、セロリ、ジャガイモ)と乾燥豚肉を湯で戻して、早炊きパスタと共にクツクツと炊き込むこと約五分でできあがり。これをアルファ米にぶっかけて戴きます。疲れた身体には、汁物が一番。トマトの酸味で食欲増進。その上、縦走山中四日目にして、肉を食えるという、この贅沢。嗚呼至福の時が流れゆく。しかし、人間ラジオが五月蠅いのであった。


|

« 大雪山縦走、その4 | Main | 大雪山縦走、その6 »

登ったり,攀ったり,落ちたりとか」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75760/45953218

Listed below are links to weblogs that reference 大雪山縦走、その5:

« 大雪山縦走、その4 | Main | 大雪山縦走、その6 »